3 (Wのはなし)
耳の不調は徐々に快方へと向かっています。ストレスからは脱せていませんが、時間と共になんとか平常を取り戻したいところです。
thew決勝終わりまして、やはりAマッソについて書きたい。
わたしにとってあの作品は幾分既視感のあるものだった。というのも、スクリーンに身長が表示された瞬間にわたしは真っ先にポツネンを思い出したからである。
加納さんのことだからきっと、いくらか影響を受けているのだろうと思った。
ただ、あの決勝のネタで以下のことがすこしひっかかった。
・映像としゃべりのどちらに集中すればよいかわからない
・ふたりは映像に意識的なのか無意識的なのかわからない
確実にあのネタは素晴らしかったし、どのコンビより2人は輝いていた。そして1番面白かった(贔屓目)。しかし、ネタに対して感じた違和感を言語化するとすれば、以上のようになる。
すんなりと脳に入ってこない感覚、どこで笑えばいいのかわからない感覚、は残った。
小林さんのポツネンの作品は、貪欲に笑わせにいくコントではなく、彼の表現活動の一環としての舞台公演のネタである。もちろん、映像コントの完成形は小林賢太郎にあるなどという気はさらさらない。彼は、できるだけいろいろな情報をそぎ落とし、ウケよりも、美しさを重視して作品を作っていると思う。そのためとても見やすい。
目指しているゴール、ネタ作りの目的が異なっていて、Aマッソは、この映像という手法を取り入れながら、より大衆に対して笑いを取る方向へ舵を取って作ったのだと思う。その際に見にくさが残ったのは、個人的に引っかかった部分ではある。
しかし、総じて私は肯定的に捉えている。あのネタは漫才やコントという括りのないtheWという、大会でしか実現できない作品で、ものすごいクリエイティブを感じた。(M1グランプリでは審査基準の一つに「漫才としてふさわしいか」を重要視している審査員も多い) また、あの作品を地上波の決勝でやるという姿勢も尊敬する。賞レースにおいて新たな表現方法を提示することはあらゆる方面に良い影響を与えるに違いない。そして個人的にはAマッソが優勝だった。いちばんすきだった。
というか、バレバレだと思うが、なにより、わたしは二人の人柄がだいすきで、関係性が好きで、笑いのアプローチが好きで、ネタが好きで、Aマッソだいすき人間なのです。これからも、一層の活躍を楽しみに追い続けたいと思っています。
だいすき公式youtubeを添えて終わりにします。
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