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うーん。久しぶりに見て意外にも感動してしまったので、少し書きたい。
今回、このコントの何にそんなに感嘆してしまったかと言うと、構成、掛け合い、テンポの良さ、人物入れ替わりのクリエイティブ、、、などキリがない。
ラーメンズの人物転換の代表作で言うと、「レストランそれぞれ」があるが、技術やセンス、その美しさの観点で見ると、やはり50on5の方が優れているように思う。舞台を横に使い、ラーメンズ2人の身体を用いて、4人の人物(+α)が整列しているように見せているところ。物語の繋がりを保ったまま、二人が様々な人物を演じていく様が見事であり、美しい。
M1の審査員みたいなことを言うが、このコントには連続的な盛り上がりがある。五十音作文が始まったあたりからエンジンがかかり、個人的には転校生のくだりあたりでピークを迎え、「ん」で一旦落ちる。その後、社鬼が登場して人物が戻っていき(くだっていき)、最後、本オチがきて暗転。なんて心地いいんだ。
このコントは漫才のようにシンプルで、いわば横型漫才と言ってもいいかもしれない。(舞台を端から端まで使うためセンターマイク一本では無理だけれど)その結果漫才のような見方をしてしまうところがあるが、やはりコントであり、舞台の使い方や場面転換の部分で漫才では実現し難いクリエイティブが効いている。この巧みな構成は、小林氏がよくやる図を用いて考えられたものなのかなと余計な想像が膨らんだり。
ちなみに、後期ラーメンズは漫才でもいけるような言葉遊びに特化したコントが多い。「同音異義語の交錯」や、「不透明な会話」など。後期作品は見やすいので導入におすすめです。
ただラーメンズの真髄は中期の「鯨」あたりにあると思っちゃったりなんかしちゃったり。全部ラーメンズだけどねーーー氏の心の離れ具合とかもあるからねーーーーもう余計なことしか言えないよーーーーーー終わり
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