72(本2021)


今年読んで印象に残ってる本紹介です。

いつだったが覚えてないが、壁一面の本棚を持つことが一つの夢になった。それから図書館で本を借りず、積極的に買うよう習慣付けた結果、今年一年で約120冊を集めることに成功。(そのうち最後まで読み切ったのは数十冊だと思う)まだまだ先は長いが今後も本の虫として生きていきたい所存。


6選です。


  1. まちカドかがく(POISON GIRL BAND研究の章)
  2. 笑いの創造
  3. 現在落語論
  4. お笑い芸人の言語学
  5. てつがくを着てまちを歩こう
  6. SIDE-B


1、まちカドかがく 市原真、サンキュータツオ、牧野曜 2021

この本に収録されている、サンキュータツオによるPOISON GIRL BAND研究は、お笑い批評的な観点で最高の仕上がりになっていると思う。多分。なんもわからないけど。個人的に重要視している単語「お笑い自然主義」「お笑いロマン主義」についても詳しく触れられているので、たびたび読み返している。


2、笑いの創造 秋田実 1972

これはゲットできたこと自体がこの上ない喜びだったために選出。上記のサンキュータツオ大先生が許可局で紹介してたのを聴いて、読まずにはいられなかった。もちろんもう刷ってなくて、古本なのだが、わりといい値段がする。これを読んで大きな感動はなかったけど、何よりデザインが可愛いです(?)。辞書的に使えたらいいなと思っている。


3、現在落語論 立川吉笑 2015

すごい本。私のような落語初心者、現代お笑い好きからすると、談志の本より100倍面白い。落語という芸を構造的に解説し、何に長けているのか、落語にしかできない表現とは何かをわかりやすく書いている。玄人からすれば当たり前の指摘なのかもしれないが、目から鱗の連続だった。


4、お笑い芸人の言語学 吉村誠 2017

これは多分今年の初めに読んだと思うのだが、お笑いの見方が変わるほどに影響を受けた本かもしれない。テレビで売れる芸人の特徴を言語学的観点から論じている。あくまでも売れる一因として、その芸人独自の言語体系を身に着けていること、を説明しているのだが、売れるにはこれしかないのだ、と他の売れる要因を思考外へ追いやるぐらい洗脳されかけた。


5、てつがくを着てまちを歩こう 鷲田清一 2006

鷲田さんのファッション関連本は何冊も出ていて、重複している部分も多いと思うのだが、初めに読んだのがこれだったために選出。読んでいて思ったのは、おじさんなのに私の気持ちをわかってくれてる、ということ。リクルートスーツの話も、メイクの話も、自分という存在の話も。ファッション全般に対する違和感を、優しくわかりやすく言語化し、解説してくれる、そんな一冊。


6、SIDE-B 主におぐらりゅうじ 2021

これだけ同人誌。元テレビブロスの編集者が集まって制作され、いくつかの対談をメインコンテンツとして構成。「私たちは遅すぎた 1980年生まれのサブカル史」「なぜ論破が流行るのか」といった目次だけで嬉しくなっちゃうし、読んでも面白い。完璧。あと、taitan氏の大学ここで知って少し裏切られた気分になった。





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