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「馬鹿よ貴方は、新道竜巳のごみラジオ」という私が愛聴しているYouTubeチャンネルの「R-1グランプリ2021、MCに霜降り明星が決まった事について思う事」(2021/01/26)という回の中で、面白いことが語られていたので、文字起こししました。
私は兼ねてから、霜降りは稀有な存在で、確実に後世に名を残すだろうし、他の若手芸人とは一線を画していると感じていました。でもなかなか言葉にするにはまだ至らない部分があって、その一部を新道さんが語ってくれていたような気がしました。ので共有です。見た方が早いかも。
以下が文字起こしです。
ー 霜降り明星伝説 霜降り明星はお笑い界の文化を変えますね
霜降り明星伝説というのがありまして。ありましてというか勝手に僕が言ってるんですけど、R1ぐらんぷり2018年、初めて粗品さんが決勝進出することから始まったんじゃないかと思います。粗品さんが初めて決勝に行き、敗者復活からせいやさんも登場して、なんとコンビ揃ってR1決勝出るという、今ままでに見たことない形だった。ここで二人の実力が完全に認められることになった。これが2018年3月。夏にはM1グランプリも始まり、そこで優勝が霜降り明星なわけです。これが時代を変える決定打になったんじゃないですか。この流れはすごいです。何気に2015年のM1グランプリは霜降り明星は三回戦で終わってます。そこから2016、17と、これは敗者復活戦まで進み、2018年で優勝と、優秀です。
ー 第七世代とラジオでいうせいや
そして仕掛けというか、お笑い文化というものに霜降り明星が爪痕を残す大きな事件がありました。2018年12月22日の深夜ラジオ「霜降り明星のだましうち!」というABCラジオでやってるんですけど、こちらで次の年号の世代を第七世代と勝手に銘打つというもの。ここから第七世代という言葉が誕生して、その枠にはまる芸人が重宝され、かつそこで活躍する実力が高いことから、どんどんそれがテレビ業界の中でも広まっていくという。EXIT、宮下草薙、かが屋、ハナコ、ここら辺が代表的な第七世代とされてます。そこの活躍も後押ししたのも12月22日の第七世代とラジオでいうせいやさんというのがあります。そして、まだ続きます。R1ぐらんぷり2019、ここで粗品さんがまた決勝に進出したかと思いきや、ここで優勝してるんです。これがすごい。まだお笑い文化に爪痕を残すかという状態なわけです。
ー 初めてR1ぐらんぷりのMCを粗品が務める
そしてR1ぐらんぷり2020、グランプリが平仮名の最後の年にMCが蛍原さんと粗品さんになったわけです。ここで初めてR1ぐらんぷりのMCを粗品さんが務めるということで、かなり緊張してように見えましたけど、持ち前の器用さでうまいこと乗り越えてました。そこで勘ぐる人はちょっと気付いたんじゃないですか。これ次の年、霜降り明星MCじゃねっていう。そして今年、霜降り明星のMCが決まるわけです。
ー 枠組みって実はすごく大事なんです
R1グランプリが芸歴10年以下しか参戦できなくなったというルール変更をするきっかけにもなったのが、霜降り明星のこんだけの痕跡、爪痕、結果というのもあったんじゃないかと思います。第七世代という言葉を作り、まず若いものがすごいんだぞというのを引き立てたわけじゃないですか。枠組みって実はすごく大事なんです。M1グランプリっていう枠組みあるじゃないですか。近年は、マジカルラブリー、ミルクボーイなどが優勝しましたけど、あの枠組みであのネタをやらなければあんだけ話題になってないです。ネタをどこの枠組みで表現するかっていうのが、今後の活動につながるチャンスを掴むきっかけになる演出だったりするんです。だからこそこの第七世代という言葉はかなり威力を発していたし、最終的にR1グランプリの芸歴10年以下という縛りをも存在させたんじゃないか。霜降り明星がいなければ、若手を後押しする勢いっていうのは生まれてない可能性が非常に高いです。だから結果的に10年以下にしたのは霜降り明星じゃないかと言ってもこれは過言じゃないです。
ー 第七世代のピン芸人って意外と印象ないでしょ
若手でどんどんいった方がいいんじゃないかと思わせたのはやっぱり18年からの霜降り明星の仕掛けです。2018年のR1で粗品さん、せいやさんがまず決勝に二組上がったという話題性。そして2018年M1グランプリ優勝。そして2018年の年末の第七世代という発言。そして2019年の粗品R1優勝の、2020年の粗品単品MCという流れがきたらそれはもう、R1グランプリ視聴率取れてなくてテコ入れしたいわけです。もちろん10年以内っていうのは、初期のM1グランプリが設けてたシステムですけど、それがよぎったんじゃないですか。今M1グランプリ15年だし、R1グランプリの再起図るためにも何かやらなければならない。第七世代のピン芸人って意外と印象ないでしょ。だから粗品、せいやMCによってピン芸人の第七世代を発掘することが裏テーマになってるのが今回のR1グランプリであり、MC就任に流れ着くまでの過程なんじゃないかと僕は思います。
※一部、削除、修正あり。
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