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日記

4月6日

9時ごろ、六本木の相鉄フレッサインで目を覚ます。というのも、昨晩はボーイフレンドとダウ90000の単独を観に行き、次の日夕方までなんにもないので、一緒に過ごすことになっていた。せっかく私のバイトもなくゆっくりできるから、ずっと行きたかったなんクリに出てくるホテル(hotel roppongi)に泊まろうとしていたのだが、さすがに金曜日で一室も空いてなく、仕方なく近くのビジホにしたのだ。ざっとGoogleマップで調べて一番安かったのがここだった。アゴダで最安で取っても1万6千円。高い。高すぎるだろと思いながらも、なんでもない日に、外国人観光客に紛れて六本木のど真ん中の泊まるのは、背徳感のようなものを感じてとても良かった。9時におきて10時までだらだらして11時にチェックアウト。シェイクシャックで朝ごはんを食べた。私はチョコアイスとポテトを頼んで、ポテトをアイスにつけて食べる。目の前で変な顔をされながらも、最高のマッチングを楽しんだ。

私のボーイフレンドは、超現実主義に傾倒している。いや、傾倒というか、超現実主義的な表現を特に好む。昨晩も、ダウを観た後、トラブルピーチでずっとその話をしていた。シュルレアリスムが、現代の日本において受け入れられる余地や、お笑いにおけるシュルレアリスムについて話をした。あした板橋区立美術館で開催中の「シュルレアリスムと日本」を観に行くために。彼は、アンドレ・ブルトンの「シュルレアリスム宣言」を読み返し、その内容を噛み砕いて話してくれる。私はどちらかといえば現実的な表現を好むから、なぜそこまで心を惹かれるのかまったくわからないながらも、談志のイリュージョンもその一種と言えるのか、と考えはじめるとその面白さを少しわかったような気がした。

六本木から日比谷で乗り換えて、三田線で西高島平まで。西高島平から歩いて板橋区立美術館へ向かう。展示の感想は、あまりうまく書ける気がしないからはしょるが、vouの北園克衛が紹介されてて、そこと繋がるのかと思った。なにか、新しい主義を世の中に広めようとするとき、人間はずっと雑誌を作ってきたのだ、という歴史を再認識して、私は改めて雑誌というメディアの可能性について考えることになった。つくらなきゃって、無力ながらに思った。というか、今私がスパンクスのZINEを東京中にばらまいているのも同じことである。このバンドのことを、このバンドの思想をより多くの人にわかってほしい。ただそれだけのことである。それだけのことで人はどこまでも動けるのだ。

気づけば夕方で、このあとバンド練習のある彼とは池袋でわかれ、私は中野へ向かう。今日は、セントラルパークでベズ柴崎主催の花見が行われる。中野に着いた私は、まずタコシェに向かって、ZINEを置いてもらうお願いをする。快く受け入れていただき、5部をあずけた。まだ時間があるので、カフェで新作のZINEのリサーチを進める。これはいつごろできることやら(なんクリのやつです)。中ローに顔を出して、いとうさんの花見への合流時間を聞く。21時と言われたので、また私は時間をつぶす。ブロードウェイから程近い喫茶マロでいとうさんからもらった煙草を吸って、ハムトーストを食べる。そしてこれを書いている。このあと、ぼくのうさんに会えるかな、会えるといいな。私の人生、もうちょっとよくなればいいな。自分の手でよいところを探そう。



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