ルイーズブルジョワ展みた、友達が人生最高の展示と言ってたけど、個人的には一個前のアフロ民藝のほうが“おもしろかった”。“おもしろ”でいうと。

ルイーズブルジョワは、まんますぎてすごかった、まんまができる人。まんまを美しく形にできる人だ。ピンク、赤だらけの作品をみて、やっぱりピンク、赤は女性の色なんだと思った。

最後の展示の名刺のデザインのデザインがよかった。わたし結局印刷物が好きなんだとおもった。布の作品もよくて、結局印刷物とファッションが好きなんだと思った。

あと精神分析によって自分のなかからインスピレーションを得ててよかった。私も精神分析うけたい。あとこんなんで98まで生きててすごすぎる。ずっと地獄だったろうな。どんな時代もある人にとっては地獄で、ある人にとってはただの生活。だと思う。というか、この展示を見て(非暴力であるのに暴力に似たなにかを訴えかけているさまが)ナミビアの砂漠を思い出したわけだが、ナミビアを見て思ったのは、今(の日本(東京))が一番地獄から遠いのではないかということだ。どんどん景気は悪くなっているわけだが、こんなにもなんにも考えずに生きてしまえる東京は「地獄」から遠く、それ自体を地獄と呼べる。私たちは(というか私のことなのだが)生活において、コロナのことも震災のこともガザのこともウクライナのことも全部忘れている。さらに、それら(自然災害や伝染病や戦争)はいつだって私の生活に起こりうることもわかっていながら、そういったイシューについて思考を巡らすことなく生きている。それが心地よいから。それが自然だから。(基本的に)関係のない仕事をしているから。我々が直面している厳しい現実について考えなくても、恋愛ができるし、昇進や転職ができる。そして、たまにニュースや人と話す中、街を歩いているとき、ふとした瞬間に将来への不安に触れ、自分の生活の矛盾に気づき、苦しんだあと、次の日の通勤時間には携帯ゲームやyoutubeの画面を見つめ、なにごともなかったように、生活をやる。携帯ゲームやyoutubeという思考停止コンテンツが、私たちを苦しみから解放する。人間らしさを犠牲にしながら。私もこの営みのなかにいる。地獄だとは思わない。きっと世界になにが起こっても地獄だとは思わない。




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